事業ケーススタディ
協同電気株式会社の事業ケーススタディをご案内します。
某ごみ焼却工場様
導入の経緯と課題
数年前に納入した多成分排ガス分析装置の盤内温度が夏になると異常に高くなり、排ガス分析装置の不具合を起こし測定値に影響してきたため、対策として盤クーラーを追加設置し盤内温度を下げ測定値を安定させる必要がありました。口頭提案だけではお客様予算が付きにくく実現が難しく思えたので、提案方法を工夫し導入を実現しました。
導入サービス・解決策
提案の際には盤内温度がピーク時にどの程度温度が上がっていて、その温度上昇が今後排ガス分析装置にどのような影響を与えるかを、具体的に目に見える形にする必要がありました。
そこでメーカー担当者と真夏の日中にサーモグラフィーを用意し現場調査を行い、赤外線画像を添付した調査報告書を作成しました。赤外線画像は炉が稼働している装置の画像、炉が稼働していない装置の画像、温度管理している部屋に設置している装置の画像等、色んな条件下の装置の画像を撮影・比較し、異常な温度になっていることが分かるよう報告書にまとめました。
導入にあたっての双方のやりとり
今後の装置寿命の低下や測定値の信頼性の低下は避けなければならないので、温度による影響がどの程度か調査をしてほしいとご要望があり、お客様設備メンテナンス向上の為、お客様信頼度向上の為、メーカーにも幾度となく協力を頂き粘り強く提案してきました。
またお客様からの不具合報告を受け、解決に向けた詳細ヒアリングと原因究明の現場調査を重ね真摯に対応してきました。現場担当の方々は事の重大さを認識し盤クーラー設置を実現したいと切に願っていたので、当社の現場調査にも積極的にご協力頂けました。
結果・お客様の感想
工夫した提案が功を奏し次年度予算に組み込んで頂き盤クーラー追加設置を行うことができました。
某ごみ焼却工場様からは、「ごみ焼却工場として大気汚染が無いよう排ガス測定結果を市民へ公表する義務があるため、日々のプラント設備の維持管理は大事な仕事であり不具合が起きた際の復旧対応や問題解決提案を何度も行って頂き助かりました」とのお声をいただくことができました。